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金曜日, 4月 13, 2007

ドラマ:演歌の女王 総括

4月からもう新しいドラマが始まっているのに今更ではあるが、「演歌の女王」が、なぜ、あそこまで迷走してしまったかを勝手に推測して締めくくりとしたい。

一言でいえば「製作陣全体でのビジョンの欠落」が最大原因だったのではないか、と思う。

放映終了後、脚本家や演出家が本来描きたかったものはなんだったのだろうか、と考えてみたがいかんせん手がかりがなさすぎる。話が動き始めそうに見えた5幕あたりから迷走が始まってしまったからなあ。結局数少ない伏線すら全然回収されなかったし・・・・・・・・

もしかして「脚本家も何をやりたいか考えあぐねての見切り発車だった」のか?

そう考えると第1幕以降のもたつき感もしっくりくる。とりあえず、売れない演歌歌手の背景と日常と不幸色々とを配置しておこうか、という程度の作りこみだったのでは、とか。

そのような状況として可能性として考えられるのは、
「表現したいテーマがあって売れない演歌歌手」を設定したのではなく、
「演歌(歌手)をモチーフに何かドラマを仕立てなくてはならなかった」
という類のことではないだろうか。例えば広告代理店の何かのマーケティングの一環で「演歌プッシュ」という流れに巻き込まれてしまったようなものとかね。

傍目には、脚本・演出・役者陣・土9枠、どれをとってもはずしようのない布陣にみえたのだが、やはりドラマや映画は総合力が勝負なのだ。関係者の製作へ向かうベクトルが揃わなければ、全体のパワーも勢いも全然見当はずれになってしまう。

今にして思えば、やたらと「女王の教室」がらみのキャストやネタをからめたりして数字を取ろうとしていたことや、着歌ダウンロード好調などと別方向の材料で盛り上げを煽ったりと、
妙にあざといことをしていたが、視聴率のテコ入れだけではない思惑が働いていたということなのかもしれない。

そうゆう穿った目で総括してしまうと、

中森明菜カバーアルバムで演歌歌う

という記事も、ついつい斜めに見てしまう。演歌ねぇ。これも「演歌」テコ入れの一環なのかなあ。
もしかして森進一の騒動も実は似たような狙いだったりして。

まあ陰謀論的妄想は置いとくとして、やはりドラマでも映画でもアニメでも、スタッフ全体のモチベーションを束ねられる確固たるビジョンがないことには、どうにもならんのだろうなあ、という月並みな結論ということで。

水曜日, 3月 21, 2007

ドラマ:演歌の女王 第8幕~最終幕・・・これはデッドエンドだろう・・・

最終幕、うわべのぬるーい大団円とは裏腹にバッドエンドの印象が強い。
#詳細なあらすじは、どらま・のーと をどうぞ

ヒロシからの電話の後にも「もういいや」と一度死を決意した後の

「いや、まだ私が幸せになっていない!」


という思いからの復活、そして帰還・・・・・・・

これ以降の終盤まで描写は、本当に帰還してからのことなのか?
全て、ひまわりが事切れる間際の夢なのではないのか。

・なぜいつもの病院にいる。雪山そばの最寄の病院の入院が普通では?

・エンディングの着物。なぜ仕立てが済んでいる?
 紅白が決まった時に着てもらうのでなかったのか?

・病院のロビーでの独演会。いいのか?

もちろんこれらはドラマのご都合主義という解釈もあるだろう。ただこれらの不自然な描写はスタッフの意図的なものと感じる。

エンディングまでのシーンそこそこに違和感を散りばめ、最後にぷっつりと「完」。
これは典型的なオープンエンディングではないのか。

そう思ってみると他にも死のイメージが散りばめられているといえなくもない。

・ヒロシとのじゃんけん勝負「おまえが負けたら雪山へ戻れ」
 ・・・・これ、勝てば幸せな夢を見たまま逝き、負けたら現実に戻っての死、とも思える。

・エレベーター前で向かえる知人・家族達
 ・・・・まるで“お迎え”ではないか。

・髪飾りをつけるひまわり。鏡に映る姿は“左前”=“死装束”である。
 ・・・・このカット、後ろに立つ幸子に気がつくためのつなぎなのであるが、鏡には友子を映っていない。あえて鏡に写るバストショットを撮る意図があったようにも感じる。

・消えてゆく幸子。
 ・・・・ひまわりが生まれ変わる故に消えてゆくというハッピィエンドの解釈もあるが、幸子そのものの死であり、幻影としてのひまわりが残っているというようにも思える

いや、まあ、そう思えば思えてしまうだけ、といわれればそうなのだが、そう思えるような作りをしているのは意図的なのではないか。

そもそもしょっぱなから、いつもの分かれ道が“ハッピィエンド”か“デッドエンド”。
#ついでに降り立った駅が「行止」(ほんとは行上)
ハッピィエンドの反対語ってデッドエンドか? アンハッピィエンドって言葉もあるんだけどね。

dead-endは「行き止まり・袋小路」であり、「死んで終わり」という意味はない。
実はゲームでおなじみの“バッドエンド(bad end)”こそ“死による終焉”を指す。

スタッフは最初に言っていた。「ドラマを観た人達に最後に幸せになってもらいたい」、と。

たしかにハッピィエンドの体裁はとっている。
しかし、あまりにも違和感がぬぐえない。
志田先生・温水刑事の身の振り方などとってつけたような説明。もしかしたら本来はもっとメインにからむエピソードがあったかもしれない
そもそも最大のバックボーンであった父親との再会が全てを否定して絶望をもたらすだけのものだったという結末。本当にこれが狙いだったのか。
予定されたエピソードも伏線もまともに回収できない。
ハッピィエンドでもアンハッピィエンドにもできない。

最後まで迷走したスタッフの苦悩を感じずにいられない。


行止り・デッドエンド これがスタッフの選んだラストだったのだろう。

#第8幕・第9幕については完全に書く機会を逸してしまった。
 まずは、ドラマ終了をかみ締めて、次の福田麻由子を心待ちにしよう。
         “セレンディップの奇跡”見逃した・・・ orz

日曜日, 2月 25, 2007

ドラマ:演歌の女王 第7幕 ラストまでの方向性は定まったとみた。

第7幕は前回のようなトリッキーなカメラワークは少なかったです。やはり前回が異質だったようです。

これは全くの憶測なんですけど、第6幕で大幅なシナリオ変更があったのではないでしょうか。長回し・アップの多様・隙間からのショットなどトリッキーな撮影は、土壇場での変更に対応するための苦肉の策だったのではないか、という気がします。この仮定から主な変更点がどこかと推理すると、萩本社長のエピソードがその可能性が高いです。
・全くの前フリなしでの離婚危機と事務所崩壊 
・萩本社長がらみでのトリッキーなカメラ演出
  長まわし:ひまわりのアパートでの離婚話、カラオケ教室でのやりとり
  電話越しでの会話の多様、限定アングルからのカット多様
  飛び降りを決心した屋上でのカットのアオリアングル
     ⇒空だけ写せばどこで撮ってもいいので辻褄あわせに使われることが多い。
・分かれ道のシーンにCG無し(第7幕で復活)つまり分かれ道の設定自体も変更あり?

以下、勝手な推測:
ヒロシの母を演歌で正気に戻すくだりの伏線回収があまりにも急だったのは、このヒロシの母のエピソード展開を軸に再構成した。
ヒロシの母については第7幕で真佐美との関係も含めて整理されているので、その後の地方営業への展開につなげるために萩本のエピソードを急遽準備したのであろう。
ならば第6幕で本来入るはずのエピソードは? これは、ひまわりの母と弟の話でしょう。この話はあまりにも急にまとめすぎです。だいたい傷害事件まで発展させておいて血を分け合ってめでたしめでたしって、いくらなんでも脚本が破綻してますがな。お陰で温水さんがまともにからんでこなかってでないの。最後の看板いたずらのとこだけ。あれだって、ひまわりの行動パターンからは逸脱してます。本当ならば第5幕・第6幕ぐらいにわたって親子関係の修復をじっくりとまとめ、最終回での父親との再会へつなげるつもりだったのではないかと。
方針変更はわりと明確で、

・1回ごとに話を回収する。単発で観てもそこそこ楽しめるように。
・エピソードの密度を上げてテンポを良くして視聴者をあきさせない。
・悪役のキャラをはっきりさせ、それを改心させるなどしてカタルシスを得られるように
・ある程度ヒロシへ駄目出しをして視聴者のフラストレーションを解消してあげる。
・特に天海キャラの強さをはっきりとする方向へ。

てなとこでしょうか。
酒井若菜のブログによると、第7幕の撮影終了は2/18だったようです。これ第6幕放映終了の翌日ですよ。編集作業その他を考えるとこの時期にしては結構押しているのでは。いわるゆ「撮って出し」ってやつ?
#まあ、TRICKでは次回予告が「まだ出来てなーい♪」ってこともあったけどね。

んー、本当のところはどうだったのかなあ。放映終了後に関係者から現場の情報があがらないなあ。

色々な意味で残り3回の展開を楽しみにしましょう。
#福田麻由子の扱いももうちょっと考えておくれ・・・・・・・・・
 天海とのセーラー服対決は、ちょっと笑ってしまったが、もうちょっと台詞回しをひねってほしかったな。

水曜日, 2月 21, 2007

ドラマ:演歌の女王 第6幕 色々な意味で面白かった。ほんとに

正直、面白かった。最初からこのような構成・演出にしていたら15%以上の数字は確保されていただろう。ビデオ(もしくはハードディスク)に撮りだめしたままのあなた。騙されたと思って、第6幕(2/17)を観て欲しい。放送当初と似たような構造なのに、ここまで印象が変わるのか、と驚くであろう。

時間がないのでざっと印象を。

個人的に特にびっくりしたのはカメラワークである。
序盤のひまわりのアパートのシーンから、広角レンズの長回し。しかもかなりのハイテンポ・ハイテンションである。次のカラオケ教室での天海・段田の長回しでのやりとり。さすがである。役者の力量がいいテンポを生み出して、ここでのテンポのよさが終盤まで続く。

中盤以降もかなり大胆な構図、カット割りが続く。正面バストショット想定線上でのカット割り。俯瞰・あおり、はては実相時カットまで。好き放題と言ってもいいほど。けど、これらの演出全般が妙に今回のテンポにははまっていた。
カメラワークが気になる自分にとって、とぉっても満足でした。はい。


ただ・・・・・・

これがスタッフ達が目指した形のコメディだったのか、という点では疑問が残る。あまりにも伏線みえみえかつ予定調和な物語の回収(痴呆症の田丸母を演歌で正気に戻させる、など)。1話内で視聴者を満足させるべくのプロットの変更があったのではないか、という疑念がぬぐえない。今回の演出パターンの大幅な変更は、「単純に視聴者を楽しませるだけならいつでもできるんだよ」みたいな開き直りなのだろうか。

今回の長回しの多用も、もしかしたらシナリオ変更の影響なのかもしれない(だとしても結果オーライだが)あとTV局内でシーン、照明ミスのハレーションなど普通ならNGであろうと思われる絵が多々あったし。

低視聴率による打ち切り観測記事がうるさいようで、内部でもスポンサー向けに色々と大変なのであろう。テコ入れも随分強化されている(ハケンの品格との抱き合わせのSP、MusicLovers平井堅・天海競演、ズムサタのバックアップなどなど)

残りの展開を察するに、どうやら私が当初想定したような、「コメディの皮をかぶった社会派メッセージドラマ」の可能性は少なそうだ。ただ、まだまだ色々とやってくれそうな気配は濃厚である。折り返しを過ぎて、あと4回。どのように転んでも見物である。
どうか打ち切りになりませんように。

Wikipediaに7幕が最終幕となっていたけど、さすがにこれは飛ばしだろう。
 ・・・・・って見直してみたら修正されてた。魚拓とっとくんだった。

他のブログでの第6幕レビュー
どらま・のーと 演歌の女王 第六幕『初の生熱唱が奇跡を起こした!!』
救え! 演歌の女王!!(Muhoの日記)

月曜日, 2月 12, 2007

ドラマ:演歌の女王(第五幕) なんだか普通になってきちゃったなあ

前回(第四幕)から、これまでの配役が絡み合い始めてきて物語が動き始めてきた、と思ったのですが、
第五幕を観て、もしかしたら一般にわかり易い展開になるようにシナリオに手が入れられてしまったのでないか、という気がしてきました。

その一番の理由は、今回のトラブル「母と(腹違いの)弟との家族の絆の崩壊」が、あっさりと(まあ、命がけですけど)回収されてしまっているからです。この設定、こんなに簡単にまとめちゃっていいんですかね。父親との再会まで繋がる話の流れでそれなりに重要な部分だと思うんですが。どうも一話ごとにきれいにまとめて視聴者に安心感やそれなりのカタルシスを与えるようにしてしまったような気がします。

あとラストで次回のトラブルが出てきてない。しいて言えば痴呆症の秘密を打ち明けてしまうところが引きといえばそうなのですが、これもいつものパターンと違う。次回予告で池内淳子の痴呆症の話ということがわかるんですが、ならばもっと強烈な引きにしてもいいと思うんですが、やはり話ごとに綺麗にまとめようとしてるんでしょうか。

全10回ですから折り返しなので、話を回収する方向に持っていっているのかもしれませんが、いかんせん、低視聴率だの打ち切りだのと外野がうるさいようで、観る側も「テコ入れかなあ」などと感じてしまうのもちょっとなんですね。
なんだかんだ言っても、このドラマのメッセージ性にはかなり共感かつ期待しているので、今後も軌道修正されていないことを願っています。

#もう、どうころんでも最後まで付き合うもんね。

#その他いろいろ
・今回も「女王の教室」から出てましたね。真鍋 由介(松川尚瑠輝)。璃子ちゃんを袖にするとはもったいない。
・ホストクラブでのBGM Word Up / Cameo なつかしい。おばさま向けなのね。
・今週の貞子。スクラップ芸人になってまんがな。あと、なぜウルトラQ (^_^;)
・エンドロールに「赤いプルトニウム」・・・・・また微妙なところを。

木曜日, 2月 08, 2007

ドラマ:演歌の女王(第4幕) なんか噛み合ってきたぞ

演歌の女王 第4幕。 

ん? なんかテンポよくなってきたような気がしました。
パターンが固まってきたので観ているこちら側が慣れてきたのか、それとも意地でも楽しんでやろうとして観てる気合の賜物か。

特に、毎回繰り替えされるこのドラマでのメインメッセージ「ひとりぼっちはさみしいんだよ」が、どうにも心に響かないなあ、とおもってたんですが、
今回ようやく、真佐美(酒井若菜)へのこのセリフで、メッセージがストンと腑に落ちました。

2幕・3幕での児童虐待といじめにおいては、いずれも加害者と被害者という構図で生じているものです。普通は加害者の非を責め被害者をいたわるという流れですよね。ところがこのどらまでは、ひまわりは加害者に対して啖呵を切ることはするが、あくまで妄想の中だけであり、お茶を濁すのが精一杯。そして被害者へは「ひとりぼっちはさびしいよ」という、励ましとも慰めともつかない、一向に解決にならない言葉をかける程度。こんなメッセージで何を訴えようといういうのだろう、かと訝っておりました。
で、第4幕。執拗ないやがらせをする真佐美(酒井若菜)は、自分さえ幸せであればいいと考える故の加害者ではあるのですが、そうなってしまった原因は社会の理不尽さにもあるため、ある意味被害者でもあります。ですから今回の「ひとりぼっちは…」のセリフは、「本当にそんな生き方でいいのか、本当にそれで幸せといえるのか」というストレートな問いかけになっています。
そう考えてみると、施設へ行くという信くんへの問いかけや、学校から逃げようとする貞子へのセリフは「今の境遇から逃げるために一人になってもいいのか?、誰かと共に生きて幸せをわかちあえなくてもいいのか」という問いかけになっていたといえます。

「女王の教室」では超絶的な意志を持つ阿久津先生が示す行動とメッセージによってクラスと教師・親達が変わっていく様が描かれていました。ドラマのご都合主義で終わらせず、視聴者にまでも問題意識をいだかせる見事な構成でした。

今回のスタッフはさらに野心的なことを構想したのでしょう。
カリスマに頼らず、誰にでも、日本一不幸な演歌歌手にだって、言える一言

「ひとりぼっちはさびしいよね。」

このワンフレーズで世の中を明るく変えていこうとしているのではないでしょうか。

『たとえ不幸でも、今の境遇から逃げないでこの世界を生きていこう。一緒ならなんとかなるよね。誰だって誰かを少しぐらいは支えていけるでしょう』そんなメッセージを感じます。
「がんばれ」じゃなくて「わたしは一緒にいるよ」という一歩踏み出した応援、というか
かなり控えめな「ペイ・イット・フォワード」みたいな。

天海をはじめとした従来と正反対のキャラ設定も、毎回のトラブルを単純な勧善懲悪で収拾せずにプロットを展開させていくのも、視聴者に対して単純な感情移入や予定調和をさせないための仕掛けなのではないか、などと考えてしまいました。

次回は、ホスト遊びに明け暮れる母親の話。やはり「ひとりぼっちはさみしいよ」となるのでしょうか。どのような展開なのか楽しみです。

ところで視聴率は・・・・・・・・・・・・・9.9%(前回8.5)
んー、微妙。特番編成が一段落してきたから潜在的な視聴者が生視聴に戻ってくるころなんでしょうか。今回は多少は視聴者をひっぱってくれていそうなので、次回2桁に戻して、打ち切り不安を回避してくれることを祈ります。

その他雑感
・温水さんと志田さんは、不祥事担当じゃなくてパターン踏襲を担ってるんですね。
・ひまわりがため息をつくと福田麻由子の出番。同居人が出来て部屋での出番が減るかと心配したんですが、どこでも出てこれるようです。よかったよかった。
・不死身のひまわり。この展開はもしかしたら・・・・・ままゆが・・・・・夢オチ
  てなことはないだろうなあ。
・妄想シーンとの切り替えは照明の色温度の違いが目安かな。
・演歌熱唱の導入カットでのカメラがぐるぐるする(360°ドリーとかスピンアラウンド というらしい)パターンがなくなった。歌唱シーン自体も短くなってる。このほうが流れはいいと思う。

水曜日, 1月 31, 2007

ドラマ:それでもまだ演歌の女王を楽しむために

第3幕 8.5%・・・・・・・・・・
みんな、
ついてこ~い!
 (by 佐久間一行

まあ、なんとかまだ踏みとどまったかな、という感じです。
が、この先も厳しそうです。ドラマ関係のブログをちらほらと見てみたんですが、ぼちぼち離脱というところもありました。

実際、素直に楽しめる要素が少なすぎ。感情移入できそうなキャラはいないし、ギャグも微妙にずれてるし、爽快感もさほどない。児童虐待・いじめ問題、どっちについても何の解決もメッセージもない。あるのは「ひとりぼっちはさびしいんだよ」という切なる訴えだけ。
脚本の人は「ひまわりが不幸を呼び込んで周りの人が幸せになるという話」って、ほんとかぁ?

けどね、私は付き合いますよ。「演歌の女王」という作品、今回はスタッフが相当ひねって来たチャレンジングな作品なのか、ひねりすぎて明後日の方向に行ってしまっただけなのか、じっくりと見極めさせてもらいます。

そうゆう訳で、まだまだ「演歌の女王」を楽しむための心構えを並べてみました。

1.いつもと違うキャラを楽しむ

 天海祐希   自立した颯爽なキャラ ⇒ 状況に流され不幸を呼び込むダメンズ
 福田麻由子  シリアス・綾波系   ⇒ シニカル・コミカル・おませ 
 原田泰三   熱血系        ⇒ 生きててごめんね・ホリケン系
 成海璃子   可愛         ⇒ いじめられっこ・貞子
 酒井若菜   天然・ぶりっ子    ⇒ ヤンキー
  
 どれをとっても役者さんの持ち味や期待されるイメージからあえてはずしてるように思えませんか?まあ、酒井若菜はどんな役でもこなしてしまうのですが、やっぱりその変わり身の見事さは見所ですね。これらのキャラ設定は伏線なのか終盤での展開があるのか、期待しましょう。
そういえば温水さんはそのまんまだから、これはこれでなんかあるかな。

2.伏線を探す
 第3幕の前にやってた特番で、賞状やトロフィーに記されていた「島津」「信友」の姓について「今後のストーリー展開に関係してくるので覚えておいてね」と、わざわざ念を押していました。ごく普通の室内描写だったので覚えてない人結構いるんじゃないかな。しかも第3幕の最後で家財道具がすっからかんになってしまったので今後は写らんだろうし、伏線としては難しいのでは。質流れか何かになって誰かに渡る、という展開かもしれません。
 また、第1幕、2幕で繰り返された、ひまわりのじゃんけんの弱さが貞子の説得に使われたり、信君が熱心に遊んでいたゲーム機を壊すので貞子の運の悪さを示したり、と、実は細々と後につながる描写をはさんでいるようです。ですから弁当屋の店長のiPodを揚げてしまったのも、信君が熱心に英語の勉強をしているのも、選挙のポスターも何かの伏線かもしれません。
赤い反物はまだ残っているのでこれもひっぱるのでしょう。ほんとに紅白に出るとか。
 
3.女王の教室つながり探し
 スタッフ・主要キャスティングだけでなく、6年3組のメンバーもさりげなくゲスト出演してるんですね。 どらま・のーとに詳細がチェックされています。女王の教室との対応は、女王の教室公式サイトの6年3組のページを参照のこと。
#みんな大きくなったなあ・・・・
追記: こちらのサイトもキャストの詳細なチェックがありました。
シャブリの気になったもの:演歌の女王 第三話

4.ツッコミ
元マネージャの萩本(段田安則)の薀蓄、ベタですよねぇ。え?毎回しょーもないですと?勘違いしてはいけません。ここはギャクではありませんよ。ボケたらツッコむ。最低限の礼儀ですね。ですからこうゆう時はテレビに向かってひまわりと一緒に突っ込みを入れてあげる、これぞ大人のコミュニケーションです。

「かきけけこ、ですけど」
「いつもこんなの持ち歩いているですか」

親切かつマイルドな突っ込みです。
次あたりからはノリツッコミを期待しましょう。


えー、当サイトは「演歌の女王」を応援しています。
・・・・・・ほんとだってば

日曜日, 1月 28, 2007

「演歌の女王」エントリ・関連情報サイトまとめ

「演歌の女王」応援もかねてエントリインデックスや関連情報をまとめておきます。
・・・・・・結局、迷走したまま終わってしまった。残念。

本サイト関連エントリ

ドラマ:演歌の女王

ドラマ:演歌の女王(2)
ドラマ:演歌の女王(2)追記
ドラマ:演歌の女王  視聴率が・・・・・
ドラマ:それでもまだ演歌の女王を楽しむために
ドラマ:演歌の女王(第4幕) なんか噛み合ってきたぞ
ドラマ:演歌の女王(第五幕) なんだか普通になってきちゃったなあ
ドラマ:演歌の女王 第6幕 色々な意味で面白かった。ほんとに
ドラマ:演歌の女王 第7幕 ラストまでの方向性は定まったとみた。
ドラマ:演歌の女王 第8幕~最終幕・・・これはデッドエンドだろう・・・
ドラマ:演歌の女王 総括
外部関連情報サイト
演歌の女王公式サイト(日本テレビ)
ドラマ視聴率(07年1月スタート)(Audience Rating TVより)

ドラマレビューサイト
どらま・のーと 演歌の女王  あらすじ詳細 女王の教室関係チェックも細かい
新 酒井若菜診断室
  酒井若菜のブログ 収録にからむ話題もちらほら

金曜日, 1月 26, 2007

ドラマ:演歌の女王  視聴率が・・・・・

ドラマについてはできるだけ予備知識を持たないで観ようと思ってたのですが、以下の記事を見つけてしまった・・・

主演ドラマでブレーキがかかった天海祐希は選択を間違えた(Yahoo ニュース経由 日刊ゲンダイ)

記事を要約すると
・初回視聴率は10.9%と低調
・役の設定が天海に合っていない
・企画段階でNGにすべきだった
とな。
作品の出来は必ずしも数字ではないし、土曜9時枠に持ってくるからには日テレも天海祐希も企画にはそれなりの考えで挑んでいることでしょう。

ただ、第1回・第2回の出来はどうだったかというと正直言って微妙。わたしなんかは企画意図を勝手に期待して、あれが伏線か、この配役の絡み方はとか、メッセージ性をもたせるのはこのあたりかなどと、楽しんではいますが、一発のドラマとしてはいかんせんツカミが弱い。事実第2回の視聴率は9.5%と下がっていて今クールドラマ中最下位になっています。(Audience Rating TV より)
視聴率で作品の良し悪しを計る気は毛頭ないのですが、一桁という低視聴率が続いてしまうとさすがに打ち切りの可能性が出てきてしまいす。そうすると(たぶん)周到に準備されていたストーリー展開や伏線がほったらかしで無茶なエンディングになってしまうかもしれませんし、もっと悪くするとテコいれによって企画意図を捻じ曲げてでも数字を取りにくることになるかもしれません。

この「演歌の女王」、あんまりパブリシティはってないんですよね。日本TVなら情報番組を総動員して宣伝かけてくるのが常なのに今回は妙に少ないです。単純なコメディならいくらでも宣伝のしようもあるはずなのに・・・・・だからかそ逆に宣伝し難いような展開を期待してしまうわけですが。

という訳で、当ブログは弱小ながら口コミを期待してしばらくは「演歌の女王」の応援に力をいれていきたいと思います。もちろん演出面を重点的にですが。

まずは番宣フォロー。
第1話・第2話のダイジェストと予告の特番があります。とりあえずここからでも追いついてください。(公式サイト ニュースより)

1月27日(土)15時00分~16時00分
『第3幕まで待ちきれないッ!「演歌の女王」天海祐希が本領発揮 いい加減目覚めろよSP』放送
(日本テレビ・福岡放送・鹿児島読売テレビにて放送予定)


#踊る大走査線だって初回は演出が多少上滑りしてたとこもあったんだし・・・まだまだ期待は捨てないです。

水曜日, 1月 24, 2007

ドラマ:演歌の女王(2)追記

最初に「このドラマは単なるコメディではないはず」と書きました。第1回、2回と予告を振り返ってみると、もう既にその片鱗は見えているような気がします。

第1回こそ、元彼に性懲りも無く騙される不幸な売れない演歌歌手、という一味違った設定がどうなるかなあ、という感じでしたが、
第2回は育児放棄・虐待、第3回は(予告の感じではたぶん)学校でのいじめ、がネタです。
これって考えてみたらコメディのネタとしてやるには結構リスキーですよね。育児放棄については掘り下げていくとどこまでも深みにはまってベタベタかぐたぐたにしか収拾がつかなくなりかねないのですが終わってみると結構軽くまとめられています。コメディとしての爽快さはもひとつですが、次回のいじめと畳み込んできているので、これは回を重ねるごとに少しずつネタが絡み合ってくることを期待していいのかな、と。

今後も社会的なネタ(というか問題)をしれっと扱うのでしょう。その都度、ビシッと啖呵をきるが、それ妄想。結局はずるずるとまた不幸を背負い込む、次の不幸へと続く、ですね。

まだ10回ぐらいありますので、ネタとしては、

・老人介護・鬼嫁 ←これは第2回の池内淳子・酒井若菜への伏線でガチ
・医療問題 ← お医者さんも既にレギュラー、エンドロールでも伏線あり
・警察官不祥事 ←これもレギュラー 痴漢冤罪あたりかな

このあたりはカタいでしょう。
あと、政治家の汚職とかもあるかなあ・・・・・おっ、それなら気になってた選挙のポスターもからんでくるな。これで5個。あと、ニート・フリータ問題、外国人労働者、リストラでしょ。
タイムリーなとこで「ホワイトカラーエグゼプション」「あるある詐欺」「不二家」「事務所費問題」・・・まではちょと無理か。

最終回でこれらの不幸にどうカタをつけるのかに注目しましょう。

ドラマ:演歌の女王(2)

第2回目。いきなり福田真由子が視聴者の質問に答えます(なぜかベストヒットUSA風)
まあ、これは第1回ダイジェストですな。あと福田真由子が主人公の幼少時で妄想内の語り相手、という設定がわかり難いので、これを改めて説明という予防策も兼ねていると。
むふふ(*^_^*)今回は中学生時代の回想でも出てきたし。毎回確実な出番がありそうで喜ばしい。
#ベストヒット風のセットはエンドロールでも出てくるので適時まとめ展開の時に使われそうです。

さて本編について。どのような展開を見せるかを期待してましたが、なんと初回と全く同じパターン踏襲ときましたか。

・前回から引いた厄介ごとにまきこまれる。
 (厄介ごとの原因は元彼)
・決断の分かれ道にたつ、で、不幸な方向を選択
・理不尽な相手を啖呵をきってぶちのめす、が、それは妄想
・ちょっとすったもんだがあって、とりあえずのまとまるが、
・結局不幸が増えただけ
・で、最後にまた厄介ごとが・・・・・ 続く

しばらくはこのパターンでしょう。ここからのどのようにパターンを“はずす”かが見ものですね。単なるコメディではない、と予想してましたが、逆にベタなパターンをひねってくるのかもしれません。観るほうもそろそろテンポに慣れてきたので、細かい演出で楽しませて欲しいところです。

次回に引っ張った厄介事は元彼の援交相手の中学生。成海璃子だよな。公式サイトをみると役名は“五味貞子”。
・・・・・・あれ、貞子だったのか。いや、素は可愛いのに陰気なキャラみたいだったんで、てっきりMr.インクレディブルのヴァイオレット(お姉さんね)をイメージしてたかと。
次回予告を見ると、中学生相手に「いいかげん目覚めろよ!」って、天海さん「女王の教室」モードになってますよ。まあ、これ妄想中のことなんでしょうが。
#たぶん終盤でリアルに啖呵きるシーンが出るでしょうね。そこでのカタルシスが楽しみ。

あと酒井若菜がちょびっとダークサイドを見せてくれました。そうそう彼女も本領発揮してくれそうでこれも楽しみ。元彼のお母さん(池内淳子)が痴呆症が出始めたというのもこれからの不幸の伏線ですね。

あと全然本質的ではないのですが、ひとつ演出なのかどうか気になったシーンがありました。信君(元彼の子供)のアパートの外のシーン。妙に目立つ選挙ポスターが張ってあったんです。本物ならば選挙法上まずいだろうし、伏線にしては弱いし、なんだったんだろ。なんか写ると都合の悪い看板でもあったのかな。それにしては色使いとは派手で不要に目立ちすぎ。
んー気になる。

月曜日, 1月 15, 2007

ドラマ:演歌の女王

正月特番も終わり、今クールの番組も一通りスタートをきりました。
期待作は日本テレビ(土曜21時)「演歌の女王」です。あの「女王の教室」のスタッフが本作では天海祐希を徹底的に不幸におとしめるコメディとのこと。

「女王の教室」は個人的にオールタイムベスト5に入れておきたい傑作でしたので、否が応でも期待は高まります。さらには、先クールで「のだめカンタービレ」(フジTV)という屈指のコメディが出た後ですので、ハードルも相当高くなっているので、これをどう超えていくのかも興味あるところです。

で、第1回。新聞のテレビ欄以上の予備知識無しでみたのでなにがうれしかったといて
福田麻由子
ですよ。天海祐希とは競演3回目。仮にハルヒを実写化するのならば長門は是非彼女に、と願ってやまないのは相変わらずでして、ほんとにもう完全に女優としての貫禄がついてきてます。年末のCBC「スジナシ」では、その演技力(全てアドリブ)で鶴瓶を驚愕せしめたのも記憶に新しいところです。白夜行(TBS)の2話以降を雪穂=福田麻由子でリメイクしてくれないかなあ。毎年(北の国からみたいに)特番にして20年がかりぐらいで

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・すみません。福田麻由子のことになると箍がはずれてしまいますので、話を戻します。

えーと、「演歌の女王」第1回。
「演歌歌手」・「不幸」・「コメディ」と銘打ってますが、はっきり言って信じてません。
なぜならば、「女王の教室」が“鬼教師と生徒達との戦い”という形で始まり、それをエスカレートさせた形で発展させていったにもかかわらず(実際、仕込みかもしれないけど、賛否両論があり、放送中止の声もあった)最終的には骨太の強烈なメッセージを持った作品に仕上げられていたからです。
本作はどうか。第1回は「昔の男に相変わらず騙される売れない演歌歌手」という、ベタな展開でした。コメディとしてはもう少したたみかけるようなテンポがいるのではないのかなあという気もしますし、同様な展開が毎回エスカレートしていくのかなあ、という感じもします。
しかし、第2回目への引き(昔の男の子供登場)や次回予告の「やっぱり誘拐犯?」というあたりはプロットにかなりの伏線を仕込ませているように感じます。エンドロールで登場している役者さんたちの顔ぶれを見ても、かなりのひねりがあるような気がしてなりません。
とすると、今回のちょっともたつき感は全体プロットのための下準備なんだろう、とポジティブに解釈しておいて、新しい切り口のコメディなのか、それともコメディの皮をかぶった新機軸なタイプのドラマなのか。さらに期待を膨らませて次回を待ちます。

#酒井若菜がちょい役とは思えないなあ。きっと大きく絡んでくると思うのですが。