日曜日, 11月 04, 2007

何を観る(2)

先のエントリ「何を切る」というタイトルは、ただの一視聴者として、ちと不遜であるかと反省。

1月経過したので、だいたい視聴ルーチンも安定してきた。
“先期は偶然チェックしたものに当たりが多かった”ので、今期は状況の許す限り初回をチェックしてみよう、という方針は正解だった。おかげで以下の作品がルーチン入りした。

みなみけ
 原作未読。しょっぱなの印象は、「これも日常萌え系かあ」だったのだが、絵の感じと独特のテンポでついつい2話目もチェックして、もうルーチン入り決定。キャラのデザインと絵作りがなんか心地よい。“スケッチブック”のような、いかにもコミックをアニメ化した、という作風と随分異なるのは原作のトーンの違いなのかな。
 原作未読のせいで、特に先入観なく作品に接することができたのがよかったのかもしれない。

 なんかまあ、特に力を入れずに観られる作品の優先順位が高くなっている。癒し系強しというところか

もやしもん
 原作未読だったが、CONTINUEなどのアニメ誌でなんとなく雰囲気はつかんでいた。第1話視聴後、かみさんが原作買ってきて、第2話視聴までには原作読了。
 原作に忠実な設定・展開である。
 “おお振り”と同様、原作ではキャラがちょっと固くて、また書き分け(特に女性)に難があるのだが、アニメではきっちりキャラが設定されており声優さんの腕もあり、それぞれの存在感がしっかりしている。

 特筆すべきは菌たちが実に愛嬌があること。
 今クール我が家全員が気に入っていて、とにかくオリゼーが大人気。
 OPのCG、EDのクレイアニメ、どっちの菌たちもとってもかわいい。

 ぬいぐるみ付第6巻予約しちゃったよ。

しおんの王
 この作品については、女流将棋マンガが原作ということは知っていた。
クオリティは・・・・・・さておき、原作知らなかったもので、ミステリ展開に興味が残りまだ視聴継続。

ただ、この番組、何故か時間変更のデータリンクに失敗して録画失敗が多い(すでに2回)。話繋がらなくなったらギブアップするかな。

あと、今更ながらコードギアスも再放送をフォロー中。評判に違わず面白いなあ。
 

土曜日, 11月 03, 2007

’07年上半期アニメ視聴総括

もう11月になってしまったが、上半期のアニメを総括しておこう。

ベスト3は「おおきく振りかぶって」「精霊の守り人」「ラブ☆コン」だ。
他にも楽しんだ作品はいくつかあるのだが、限定された時間内で、選ぶとすればどれか、という観点で、これら3つが抜きんでていた。

1.おおきく振りかぶって
 1週間のうちで、なんといってもこれが楽しみだった。夜遅いのもあいまって、何度ナマで観たことか。(^^; 上記3本の中からさらに1本選ぶとしたら、やはりこれである。

 放送開始時のエントリで、真っ先にその出来を絶賛したが、最後までその評価は変わらなかった。
まあ、第2話でちょっと、「あれ?」っとなったことはあったが、結局そこはたいしたことなくて、それ以降は没問題だ。

本当に、これほどまでに原作に忠実で、しかも原作で表現しきれないかった部分までをアニメとして構成し、そしてなんと言っても最後まで、次の週が楽しみでワクワクしてた、というのは久しぶりの体験である。 

さらに、このアニメは業界内部でも注目度が高かったようで一般アニメ誌からクリエーター関係誌、そして制作サイドブログと色々と情報が出ており、制作の裏側がわかって非常に面白かった。
これらの記事を読んであらためて、この作品の作りこみの凄さを知ることができた。
一口に「原作に忠実な面白さ」といっても、アニメとしてそれを実現するには、実に色々な項目をクリアしなければならないのだな、ということが改めてわかる。
原作者からスタッフの皆さんまで、楽しいアニメを送り出してくれて本当にありがとう。

原作が全然貯まってないのでいつになるかはわからないが、続きが本当に楽しみな作品である。



2.精霊の守り人
 「読んでから観るか、観てから読むか」、というのは角川映画/文庫でのメディアミックス路線の先駆けとなる名コピーであるが、私は断然、原作派である。 
そして、最近のドラマやアニメなどは放映にあわせて原作本もずらっと本屋にならぶので、

・初回/番宣をみる
 ⇒面白いかな
  ⇒原作チェック
   ⇒以降、いかに原作を料理してくるかに注目

となることが多い。

この「精霊の守り人」についても、アニメ視聴開始からそれほど間をおかずに原作文庫本を手に入れた。で、何度か原作を読んでしまおうかと思ったのだが、アニメが進むほどに、「この作品はアニメで構築された世界観で最後まで観ておきたい」という思いが強まってきてしまった。それほどアニメ版はそれ自体で見事に完成されていたのだ。
もちろん怒涛の終盤に至って、原作を読みたーいという欲求も限界に来ていたので、最大の山場を終えたアニメ最終話のひとつ前視聴後、原作を一気に読了し、心静かに最終回を迎える、という流れになった。
結果的には原作を読まないでおいたのは正解であった。物語の基本骨格はほぼ原作通りなのであるが、終盤に至るまでの肉付けと人物像の掘り下げ方は、それはそれは緻密であり、数々のオリジナルエピソードも物語全体の奥行きと広がりを豊かにしており、仮に、原作者が脚本を担当したのだ、と言われたら、疑いもなく信じてしまっただろう。それほどの出来だと思う。

もし、原作を読んでしまったならば、「ほお、こんなエピソードで掘り下げに来たか」とかついつい演出の出来という目で話を捉えてしまったであろう。このようなアニメに出会ってしまうと今後は原作チェックの是非についても判断に迷うことになるな。

もちろん原作も非常に面白く語るべきことが多々あるのだが、これについてエントリを改めよう。

これだけ絶賛しておきながら、なぜ「おお振り」についで第2位か?、と思われるであろう。
客観的には作品としての評価は、多分ほとんどの面でこちらが上である。
が、それゆえにこの作品に向き合うには、こちら側にもそれなりの力の入れ具合が必要であり、まあ、前半はその余裕がちょっとなかったというわけで、ようするに私のヘタレ故、第2位ということである。

BS放送だったため観ていない人もまだいるだろう。
再放送がBS2で11月5日深夜から始まる(毎週2話)
このエントリをこの時期にあわてて起こしたのも、一人でも多くの人に、精霊の守り人を見てほしいからだ。日本人が日本人として満喫できる数少ないファンタジーの傑作であることは間違いない。
是非ごらんあれ。

3.ラブ☆コン

これ完全ノーマークだった。
番組改変期でTBS土曜6時枠が30分繰り上がった時のタイマー設定がそのままだったので、たまたまレコーダーに残っていたのをチェックしたのが始まり。

最初は
  「関西弁がちょっと不自然かなぁ」 とか

  「少女マンガのデザインをそのままキャラに起こした感じだな」 とか

  「そこまで慢符多用したらアニメじゃなくて動く紙芝居になっちゃうぞ」

などと思ってたのだが、第1話終わるまでには、そのテンポと掛け合いの間の良さで家族で爆笑しながら楽しんでたよ。特に、カミさんが女子高生の微妙な心理のアヤのところに「でしょ」とフォローをいれ、大谷の鈍感さ加減に「あー、これだから男子は」っと突っ込みをいれ、そのとばっちりを私が喰らうという流れができるにあたっては、完全に家族用コンテンツになったしまったのであった。
その後、カミさんの大谷への突っ込みと、そのとばっちりは、当然のことながら、息子どもへとシフトしたのだが。

序盤のテンポの早さも特筆すべきところだ。だいたい、いまだかつて前半1クールでバレンタインを2回もこなすなんて構成あり得ただろうか。で、後半は3学年目をじっくりと描きつつ、イベント満載でダレさせない。見事である。最後まで楽しませてもらった。

第1回で、全く関心なかった我が家をがっちりつかんだこのアニメ、演出・構成の出来もさることながら、小泉役の岡村明美のキャラによるところが大きいと思う。
ワンピースのナミ役でアイデンティファイされているのだが、考えてみると、ナミも小泉リサも、このキャラにマッチする声優さんというのは、あんまり思いあたらない。
仮にあの人なら、いや、あの人ならなどと考えてみたものの、

 元気があって、時にしおらしく、けど真っ直ぐに図太くて、はじけることもできるが、キれていない、

などというのは難しいよね。最初関西弁にちょっと違和感があったのだが、すぐに勢いで気にならなくなった。声優さんの適応力って凄い。キャスティングディレクターの力量も凄いということになるのだろうな。

月曜日, 10月 08, 2007

何を切る?(’07/10月期 ~)

HDDデッキ新規投入をいいことに、テレビ欄で見かけたアニメ新番組を片っ端から録画してたりする。

上期では、たまたま録画してたのが当たりだったり(ラブ・コン、精霊の守り人、クレイモア)、評判を知るのが遅れてフォローし切れなかったのがあったり(黒の契約者)したので、今期は、まあ、どこまでフォローできるかわからんがとりあえずディスクの容量が許す限りチェックしてみようと思ったわけで。

基本方針は「スルー」。予備知識はほとんどなしなので、まあ大半は予約をはずせるであろう、
さて。


・バンブーブレード
 女子高生の剣道部の話ね。OPがまだ未完成だったり、カメラワークがもひとつだったり、まあちょっとひねったスポーツものかな程度。 これは以後スルーできるな・・・・・

・・・・・・・・と、思ったら最後にタマちゃん覚醒の引き。

ううううう、定番すぎるが、それゆえに鉄板の引きだ。
負けた。2話目も付き合おう。
  べ、べつにタマちゃん萌えとか、そうゆうんじゃないからねっ (って誰に言い訳してんだ)


・スケッチブック
 美術部を舞台とした、まったり系か。4コマが原作なのかな。
 まあ、この手のはがんばってフォローしなくてもいいか。たまたまテレビつけたらやってた、というタイミングで観ればいいよな・・・・・・・

・・・・・・・・と、思ったらなにげに九州弁が。

ううううう、地方を問わず、お国ことばがポロッと出てくるのって、かなりツボなんだなあ。
その中で九州方面は特にいい。 しょうがないあなあ、継続かあ


・素敵探偵ラビリンス
 何というかタイトルからしてスルーでOKそう。ま、一話ぐらいは観ておくか・・・・・・・・・

・・・・・・・・んんっ? 大地震で崩壊して遺棄された東京が舞台とな。 いわゆる終末ものとかザ・デイ・アフター系の設定はちと捨てがたい。くぅ、これもまだ切れない。


しゅごキャラ
 キャラのギャップに悩む女子高生が主人公か。ちょっと面白そうかも・・・・・・・・

 ・・・・あ、これ魔法少女ものだったのか。よかったあ、これでなんとかパスする自分的口実ができたわ。


考えてみたらアニメを観ない理由って、時間的制約以外には、そんなにないな。
こんな調子じゃ全然切れないがな。

#まだ半分も観れてない。まだスタートしてないのものあるというのに・・・・
  今クール、外画は完全にギブだ。

ブログ紹介バックアップ(07/7~)

ブログ紹介を変更したのでバックアップ(’07年7月~)と

読書やTV・映画関係についての雑記です。
今クール(7月~)チェック予定は「牛に願いを」(フジ 火曜日10時から)

メインの「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメ映像分析なのだが、当分はドラマ・アニメを中心に色々と雑文を。なんだかんだいっても「らき☆すた」しっかりとフォロー中。じわじわと面白くなってきた。
「牛に願いを」は結局途中でパス。モラトリアムっている若者達の成長を順番に描いていきつつ、農村が抱える問題を合わせて提示していこうという意図だったのであろうが、ドラマとしてのストーリーに広がりが感じられなくて、ギブ。

あとドラマは「受験の神様」もフォローしてたのだが、HDDビデオクラッシュで途中まで。再放送あるかなぁ。

らき☆すたは最後までフォロー。それなりにハマったといえよう。原作全部買ったし。DVDはかろうじて我慢できた。 そういえば地デジ対応デッキ買ったから“らき☆すたを愛すようになったか”の記事は半分ぐらい実現したことになる。

土曜日, 10月 06, 2007

アニメ:CLANNAD第1話

CLANNAD第1話。

結構期待している。予備知識ほぼゼロ。
 
泣きゲー原作ということは知っているが、ゲームはやったことないし、Air,Kanonといった京アニ先行作品も観たことない。

ハルヒにハマってからアニメ視聴頻度が激増したのだが、ついつい「なるほど、こんな演出もあるのか」といった感じで、アニメの作り方に気が行ってしまいがちになってしまっている。

これはいくない。
もうちょっと素直に作品に向き合ってアニメを楽しむ姿勢を取り戻さなくては。

そうゆう訳で、まっさら状態で視聴するCLANADを楽しみにしていたところの第1回。


ほうほうサクラ散る中のセピアオープニングからカラーへの転換でボーイミーツガール
    ・・・・・・って、ハルヒと似てるぞ。

おお、その窓際の座席はキョンの後ろだぞ、 
  望遠構図を揺らすのは、 
     屋上への視点は、 
        そのフォーカスは、、

って、

      もっと素直に作品を鑑賞しろぉ >自分


 いやね、放送第2話「憂鬱Ⅰ」は、ほんと、DVDが擦り切れるほど繰り返し観たのね、「見た目のカメラワーク」関係のエントリ、その他のために。 であるからこそ、今回のCLANAD第1話であらためてわかった。
 「憂鬱Ⅰ」は、実に石原監督のスタイルど真ん中であったのだ。

と、同時に今回は、その自分のスタイルを真っ直ぐに、奇をてらうことなく前面に出していくような意志を感じたよ。

 今後がほんとに楽しみである。


あと、エンディングの歌とアニメが、すっごく良かった。 みんなの歌みたいな感じなんだけどね。

たぶん、この作品は家族がテーマなんだろう。きっと話が進むにつれてさらに心に染みてくるエンディングになりそうだ。

木曜日, 10月 04, 2007

Don’t Panic

あれれぇ なんでかアクセス数の履歴がリセットされてる・・・・・・・・んじゃない!!

10/3のアクセス数が桁違いでこれまでの履歴がほとんどゴミのようなんだわ。
#1日ちょっとのアクセス数で、これまでの月間ページビューの記録を軽々とオーバー

今日の早川さんの胸元」の記事に本家COCOさんとこから直リンクがあったため。
母数の違いにただ圧倒

トラックバックもしてなかったのに見つけてくれてたんですね。COCO さんから直接コメントもらえるとはありがたいこってす。

うれしい以前あたふたしてしまいまいしたよ。書きっぱなしで、誤字・文体その他諸々ほったらかしだしぃ。

ううう、こんなことになるんだったら、もうちょっと、ちゃんとネタの裏とっとくんだった。
coco's bloblog

あと、帆掛けさんが食べてるキングバーガーのロゴが19であるとか、コカ・コーラがノッズ・ア・ラになってるところに気づいて欲しかったけど、別に大した意味はないからいいや。

あ”ーっ。見落としてた。つい胸元にばかり目がいってしまって・・・・・・・・不覚。

あわてて調べました。(という時点で、まだまだ未熟)

p.52 ノッズ・ア・ラ   帆掛さんが飲んでるキングバーガーのコーラのブランドNod's A-la   元ネタはNozz a-la スティーブン・キングのダークタワー他で登場するコーラのブランド。キングダム・ホスピタルでも出てくる(らしい)

なんとWEBサイトまである。Nozz-a-la キングのファンがつくったサイトのようである。
ロストペディアというTVシリーズ「LOST」のWEB辞書に解説あり


キングバーガーのロゴが19、というのはわからんかった。キング関係だとは思うのだけど。

#精進がたりん。ホラー系は観たいのだけど怖がりなもんで・・・・・・・

日曜日, 9月 16, 2007

らき☆すたのカメラワーク

18話、この回で日下部みさおがはじめて登場するカット




このカットでは、“つかさがかがみに教科書を借りにきているところ” を眺めているみさお、という構図がつくられている。

ここで、みさおのセリフは全く無く、会話はつかさとかがみのものだけ。しかも二人は手前にいるため画面を広く占有している。ということは、下手をすると視聴者にこのカットは柊姉妹の会話がメインという印象を与えかねない。

それを回避するために細かい工夫がいくつか組み合わせれている。

・日下部の目線描写
 教室につかさが入ってきたところ、ふたりの会話中の瞬き、教室を出るつかさを追う目線、これらが、はっきりと描かれている。観客は役者の目の動きに敏感に反応するため、自然に日下部に注意がいくことになる。

・フォーカス
 日下部に焦点があっているのは、まあ当然であるが、柊姉妹へのフォーカスのはずして具合が絶妙。これ以上ボカしてしまうと、日下部がなにげなく聴いているという印象からかけ離れてしまう。
視聴者の認識力を信用した上での演出であろう。

・フレームアウト
 つかさは目鼻から上がフレームアウトしており、座っているかがみも頭が少し外に出ている。ふたりをフレーム内にきっちり収めないことによって、ふたりがこのカットの主体ではないことを印象づけている。 

 特に、なるほどと思ったのは下方向の画面の切り方。
画面が、かがみの胸のあたりで切られているため、かがみが教科書をかばんから取り出す動きをする一連の動きにおいても、脇で切れたり、腕の一部がきれたりと、常に安定の悪い構図となっている。
 手前で大きな面積を占めているという状態を、逆に構図として収まりが悪いというようになるように、うまい具合にレイアウトをしているわけだ。

・モブがシンプル
 同じ様に背景位置にいる日下部との差異を明確にしている。

などなど。丁寧な仕事だなあとつくづく感心。

らき☆すた21話 鴨川の風景

時期をちょっと逸しており、かつ、本筋とはあまり関係ないのですが、
修学旅行のエピソードで懐かしい京都の風景がでてきたので一言。



初恋の夢破れたかがみが眺めている鴨川の風景。
カップルが点々とならんでいます。

この光景、

「鴨川の等差数列」

と呼ばれておりました。


いや、本当に見事なまでに等間隔なんですよ。

上のカットだと3組しか描写されてないのでそれほどでもないのですが、3条から4条にかけてそれはもう目盛りをうったのではないかというぐらいの綺麗な等間隔。

日中から夕方、夜にかけてカップルの数はそれなりに増減するのですが、一時的な間隔の乱れはいつのまにか修正されてしまいます。

まあこれは、個々のカップルが両隣のカップルからできるだけ距離をとろうとする意志と補正行為が強力に働いているから、それと、カップル以外の進入を跳ね除けるATフィールドのごとき心理バリアが形成されているから、ということが容易に推定されます。

それにしても、時刻・曜日・季節にかかわらず等間隔を自律的に維持する様はやはり壮観でして、ある意味ソーシャルダイナミクスの完璧な具現例として、その内側に入れない観察者に対してトラウマ寸前の印象を残しているわけですよ。

そんな懐かしくも切ない思い出。     けっ。

#追記:話数間違えてたので修正

日曜日, 9月 09, 2007

「今日の早川さん」たちの胸元

今日の早川さん
Tシャツとかにも小ネタが散りばめられているのでチェックしてみた。

結局胸元以外もピックアップしてしまったのだが。

#ううむ、結構ヒットしないのがあるなあ。まだまだ未熟だ....
 WEB版にもネタがまだあるし、全面的に描き直しているのでロゴが違ってたりするのね。
 気がつき次第、随時追記する
 追加:p.52 Nod's A-la    Cocoさんからのコメントで追加。見落としてたぁ 不覚。
 修正:p.19 1984    Gray-ruさんの指摘で修正。完全に記憶間違い。
 追記:p.23 Asiamoth  Cocoさんのファンのハンドルネームでした。帆掛さんファン冥利ですね。

人物の空欄は早川さん

ロゴ
人物
ページ
コメント
DON'T PANIC

表紙
Cold Play ?
銀河ヒッチハイクガイド(の表紙)だった(^ ^;  ちなみにWEB版での早川さん初登場時のTシャツも色は違うけどこのロゴ。魚の柄も入っているがこれは同シリーズの『さようなら、今まで魚をありがとう』を意識してるんだろうか。

KILLER QUEEN
中表紙QUEENの代表曲だけど他にもありそう。
WEB版では「オペラ座の夜」のジャケット絵っぽいのもあった。
MOTHER NATURE
3
ビートルズなら ・・・'s SON なんだけど
CAN

9
特定できず。ドイツのバンドもある。
VALIS ※

11
ディック。一部隠れているが、まあこれだろう
TITTY TWISTER

12
TITTY TWISTER (おっぱいぐるぐる って感じ?)ってスゴく岩波さん向けのロゴだな、と思ったらそうゆうお店があるのね・・・
追記:タランティーノの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」に出てくる酒場だった。
本家cocoさんとこでちゃんと解説あったがな
書籍版のデザインはWEB版よりだいぶ洗練されてるな。
Ring World

12
ニーブン
BOMB!

13
(妄想の)乗客、帽子のロゴ
TWIN PEAKS

14.15
いかにも岩波さん向けの・・・(r
デビッド・リンチ
COUNT ZERO

14
ギブスン
TIME

17
あのTIMEか?
SAND WORM

18
DUNE。絵がシンプルすぎ w
ナマコみたいで、これはこれでいいなあ
1984

19
オールディス ジョージ・オーウェル
いいかげんな記憶で書いたもんで間違ってました。昔読んだのになぁ
「オー」しか合ってない(^^;
オールディスは「地球の長い午後」のほうでした。
ちなみにEurythmicsがこの映画のサントラに参加してて「Sex Crime(1984)」というタイトルの曲を歌っていたな。
VanHalenのアルバムタイトルでもある。
この辺、たぶん早川/帆掛さん(Cocoさん?)的にど真ん中ではないかと思う。
3057 (帽子)

20
株式会社ゼットンの証券コード
・・・・って名前は気になるがこれは関係ないな。
ASIA MOTH

23
?モスラじゃないよね?
asiamothさんというCocoさん(帆掛さん)ファンのハンドルネームでした。
07/04/05のエントリでのCocoさんの、
asiamothさん:いつも帆掛さんを愛でていただきありがとうございます。そのうち何かサービスさせていただきますね(謎
というのが予告だったのですね。
うらやましい。(富士見さん希望と書いておく)
52nd ST

32
ビリー・ジョエルかな
NYPD

34,36
,38
早川さんが一目ぼれの青年。
PDしか見えないから他のとこかもしれん。LVPDならCSIのファンかも。
DUNE

40
帽子。前出のSAND WORMはTシャツだから組み合わせはありえないか。
BLUE SKY ...

42
もっと長いようだが思い当たるものがない
SPEED QUEEN

45
??
SUGER BULLET

46
アーティストかな?
 
最初、延流が着てるから“砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない”かと思ったのだが、これのサブタイトルは' A Lollypop or A Bullet' だった
cyberdyne

50
ターミネーターおよびスカイネットを作った会社(Cyberdyne Systems)。ドライヤーも作ってたのか。
なんと筑波にほんとにある会社だ。しかもHAL(ロボットスーツ)を作ってたりする。
FOX

51
“狼”と対にしただけだと思うが。。。。
しっぽが可愛いロゴだな。
もしかしたらFoxyかもしんない。Foxy≒Sexyだし
Nod's A-la

52
ノッズ・ア・ラ   帆掛さんがのむキングバーガーのコーラのブランドNod's A-la
元ネタはNozz a-la スティーブン・キングのダークタワー他で登場するコーラのブランド。キングダム・ホスピタルでも出てくる(らしい)

なんとWEBサイトまである。Nozz-a-la キングのファンがつくったサイトのようである。

ロストペディアというTVシリーズ「LOST」のWEB辞書に解説あり

キングバーガーのロゴが19、というのはわからんかった。キング関係だとは思うのだけど。
GENESIS

57
プログレバンドのほうでしょう。
岩波さんが着てたら創世記のほうかもしれんが。
SOLO(M ... ?)

59
SOLOMONかなぁ? SO LONGとか
SEX DRUG ROCK'N ROLL

66
GUNS N’ ROSES かな?
ガンズのほうにはSEX N' DRUG N' ....と間にN' が入る
NYPD

69
ニューヨーク市警察:New York City Police Department
岩波さん、海外ドラマも観るのかな。
KISS

73
このロゴはバンドのKISSだ。
ジーンシモンズだけがショウビズ界で活躍中みたい
The Smiths

74
イギリスのバンド。古っ。。。。
THE THE

74
こっちもイギリスのバンド。古っ...くない? 今世紀になっても続いてたんか。知らなんだ。
ROXY MUSIC

77
ブライアンフェリー。なんかバンド名が続くなあ。
THE OUTER LIMITS

79
SFテレビシリーズ。THE TWILIGHT ZONEと双璧
SIGN

82
?シャラマンの映画かと思ったが、あっちはsignsだった。
アイスランドのバンドかもしれないが、ちょっとロゴが違うなあ
SHRIKE

95
ハイペリオンの・・・・・(実は読んでないので良く知らない)
STACY

99
女子高生ゾンビ純愛スプラッタファンタジー。なんじゃそりゃ。
大槻ケンヂ原作
RED

裏表紙
キングクリムゾン? テッド・デッカー?
Communardsのは持ってるのだが。


#岩波さんのは、やはりその胸に相応しいものばかりであった (w

火曜日, 9月 04, 2007

グラスホッパー(伊坂幸太郎)

グラスホッパー(伊坂幸太郎) 

 映画化もされた「陽気なギャングが地球を回す」が面白かったのと、ちょっと変わったプロットに惹かれて購入。

「陽気な…」は周到な伏線がパタパタと収束していく様が小気味良く一気に楽しめた。その続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」も同様の展開であった。
 まあ、よくもここまできっちりと伏線を回収するもんだな、と感心したよ。

ふふん、だがしかぁし、“周到な伏線をきっちり回収”という作風はそれ自体が大きなヒントかつネタばれなのだよ。

なになに、この「グラスホッパー」とは、復讐が横取りに、プロの殺し屋同士の争いだとな。

伊坂くん、君の手口はエブリシング、まるっとお見通しだぁ。

どれどれ、お手並み拝見・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・ぇえっ?


・・うわぁ、やられた。

なるほど、そうきたか。

従来以上にきっちり伏線を回収しているのに、完全に意表をつかれてしまった。
ううむ、全くアンフェアでないし、むしろオーソドックスなやり口ですらあるのに、しっかりはめられたぜ。またそれも心地いいのだが。

伊坂幸太郎は、まだ読んでない作品いっぱいあるので当分楽しめそうだな。

#未読者への注意。この本の解説はネタばれ注意。解説者(杉江松恋)は、ぼかしたつもりかも知れないけど、この中のある記述は重大なヒントになり上記のサプライズが台無しになる。
 せっかく、作者が巧みにカモフラージュしているところなのになあ。そうゆうわけで気をつけましょう。

月曜日, 8月 20, 2007

映画:「夜のピクニック」 原作イメージを見事に映画化

「夜のピクニック」の原作は第2回本屋大賞受賞作であり、詳細については改めて説明するまでないだろう。24時間かけて80キロを歩くという「歩行祭」を舞台にした青春ドラマを描いたものである。

 正直言ってこの映画、表面的な演出はすべりまくっている。

 カメラワークは説明過剰だし、ギャグやコメディはベタベタでグダグダであり、挿入されるサブエピソードもメインプロットとうまく絡んでこない。

 おそらくは、製作サイドが、特に大きな山場のない原作ストーリー(だからといって面白くないわけでは全然ないのだが)に映画的メリハリをつける、とか、青春モノとしてのお約束のパターンを入れよう、とかして結局滑ってしまった、という、よくある失敗パターンの典型のような気がする。


 が、しかしこの映画はやはり佳作として評価されるべきものだと思うのだ。

 それは、この映画では、歩行祭という非日常的なイベントの空気感が、フィルムの隅々にまで刻みこまれているから。この点につきる。

 特に大きな山場がないというのは原作でも同様なのだが、それは歩行祭というイベントそのものが物語の主体であるためだ。
 丸一日かけて長距離をひたすら歩くという極限状態の中では、日常の外面は脆くも剥がれて真に近い人間性見えてくるのであろう。この作品では、そのような極限の状況下で展開する、主人公達の精神的な葛藤と、“あるわだかまり”の解消、が実にうまく描けているのである。

 表面的な演出がことごとく滑っているにも関わらずこの映画が原作の空気感を見事に表現できた要因のひとつはキャスティングであろう。
 主役の多部未華子は言うに及ばず、石田卓也(時かけの千昭のCVだ)、西原亜希(JR東のSuicaキャンペーン)、加藤ローザは本当に原作のイメージにマッチしている。郭智博(戸田忍 役)だけは原作のイメージ(時かけの浩介みたいな感じ)とちょっと違ったが、映画的には石田とのバランスがうまくとれていたと思う。キーマンであるところの役どころを実にいい感じでこなしていた。

 そして、この映画を佳作ならしめた最大の要因は、多部未華子が提案したという“プレ歩行祭”の実行なのだと思う。主要キャストとスタッフで、ほんとに60kmぐらいの歩行祭をやってみたらしい。この映画で表現されている空気感はそこまでやった経験の賜物なのだろう。
 仮に、脚本の過剰な枝葉を排して、役者の力量と観客の読解力を信じて淡々と演出していればあるいは、「リンダ・リンダ・リンダ」の向こうをはった傑作ともなり得たのではないかと思う。そこがちょっと残念だ。


 わたしがこの映画を昨年公開初日初回に茨城の某所で観た時のことであるが、上映後に後ろにいた二人連れのおばさんが

 「ちょっとの間、青春時代に戻ったね」

と感慨深げに話をしていた。あるいは水戸一高のOBで(歩行祭のモデルである)“歩く会”の経験者だったのかもしれない。

この映画のキャッチコピー「映画を観ている間は18歳に戻れます」は伊達ではないなぁ、と思った。

おまけ
・「ピクニックの準備」という前日譚のショートムービー集も一見の価値がある。主要人物ごとの前日のお話である。これは元々は映画宣伝のためにネット配信されたものであり、事前に観ることを前提に作られているようであるが、後から観ても充分面白い。機会があればチェックしてみて欲しい。
(追記:ピクニックの準備を詳しく紹介したブログがあった⇒ブタネコのトラウマ
 なお、恩田陸の短編でも同名の「ピクニックの準備」という作品があるが、こちらは本編の予告編というか習作という感じのものであり、上記のムービーの内容とはほとんど関係ない。

   
・ちなみに「夜のピクニック」は8月22日(水)24:20~ (木曜0:20) 
 WOWOW で放送されるので視聴可能なかたは是非チェックされたし

・また、たまたまであるが、この映画の舞台である水戸のそば東海村で上映会がある。
 近隣の方はもちろん遠方の方も映画をみて歩行際の舞台を確認してみては。
 入場料500円とお徳。

 東海ワンコイン劇場「夜のピクニック」
 8月26日(日)、午前10時、午後1時、3時20分、5時40分 500円
 東海村船場の東海文化センター(TEL029・282・8511)。
※日時や内容などが変わることもあります。主催者にご確認のうえお出かけください。

水曜日, 8月 08, 2007

映画:トランスフォーマー スピルバーグのダークサイド本領発揮

トランスフォーマーを観た。

スピルバーグやりたい放題の映画。ご馳走様、と言うほかない。
世間的にはマイケル・ベイ監督の手腕が評価されているが、この映画のテイストは完全にスピルバーグのものだと思う。

トランスフォーマーの世界観と容赦ない地獄絵図のような戦闘シーン、幼児性と残虐性をエンタテイメント超大作で両立させ、しかも興行的に大成功させている。こんなことが出来るのは彼ぐらいのものだ。

市街戦描写は本当に凄い。非現実的なロボットが暴れていて破壊の限りをつくしているにも関わらず、直接には市民の被害の描写がない。だから戦闘の迫力を純粋に娯楽として楽しむことが許されているのである。どう観たって数百人単位で死んでるだろ、あれじゃ。

どこの戦闘シーンでもいい。仮に、人体損傷のカットを、いや血が流れるカットだけでつけ加えたなら、即プライベートライアン顔負けのR指定間違い無しのジェノサイドムービーになってしまう代物だ。けど仕上がりは大迫力のアクションモノ。
超映画批評では、

この映画の難点は、とくにラストバトルなど、トランスフォーマーが激しく動く際にカメラが寄りすぎて、逆に映像の快感度を下げている点だ。トランスフォーマーの動く速度のリアリティには相当力を入れたようなので、なるべくCGのアラが目立たないようにとの意味合いもあるのだろうが、こちらとしてはもっと引きの映像を入れてほしいと思う。

としているが、これはCGのアラを防ぐという目的ではないと思う。いくつかあった引きの映像ではどうしても怪獣映画の構図になっていた。特撮好き向けのロボットものとしてはそれでもいいのかもしれないが、やはりこの映画では、“圧倒的かつ理不尽な力に蹂躙される人間達”という視点を徹底したのだと思う。

それにしても、スピルバーグもうまいことバランスをとったと思う。
このバランスの実現については、マイケル・ベイの貢献が大きい。映像職人として弩派手なアクションシーンの構成力は、戦闘の激烈さを際立たせつつ、スピルバーグの残虐性をうまく覆いかくしている。元々プロットもテーマもおまけみたいなものだから、まさにベイ向きの映画だったのだ。

・・・・えーと、褒めてますからね。一応誤解なきように。


予告編だといわゆる侵略(インベイジョン)SFっぽい印象が強いのだけど、そういうわけで、本編はいきなりの戦闘で、メガトロンvs米軍 ⇒ メガトロンvsサイバトロン+米軍、という流れであり、米軍のプロパガンダとしてもいい線いってる。

ラプターやオプスレイといった最新鋭機も出てくるけど、インパクトはAC-130ガンシップが最高だね。「空飛ぶ砲台」の異名は誇張でもなんでもなく、左舷にのみ装備された重火器105mm砲を左旋回しつつ地上の一点に叩き込む姿は米軍の攻撃シーンの中で一番迫力があった。あれ本物なんだよねえ。

そうそう、この映画ロボット達のCG以外は極力ライブアクションで撮影したらしい。実際、その効果は映像の迫力に充分発揮されていると思う。現実に起こりうるアクションについては、まだまだCGでは及ばないところがあるのだな、と認識した。

#なにげにT2(戦闘機じゃなくてシュワちゃんのやつね)へのオマージュがあったのは何故だろな?
 カマロから自転車で逃げるとこだ。

日曜日, 8月 05, 2007

映画:エヴァ予告

たまたま終末に劇場に足を運んだので氷川竜介ブログで紹介されていた「エヴァンゲリヲン:序」の本予告を観ることができた。

うわぁわぁわぁわ!! 
まずい、やぱび、スイッチ入ってしまった。
一気に観たくなってしまった。
ってゆうか観る。観ねばならぬ


今回のリメークは正直については
「はいはい、機会があったら昔ハマったよしみで、お布施と思って付き合いましょうか」
程度だったのだ。パブリシティもあんまり張ってないし。

がしかし、現代の制作技術を投入して作成された映像クォリティの上でエヴァの世界がまた繰り広げられているのを見せつけられると、往年のエヴァオタの血が蘇ってきてしまったよ。

参った。また、公開毎に次の封切りまでじりじりさせらるのね・・・・

そうゆうわけで、エヴァで人生誤った類の人達はしばらく劇場に近づかないほうがいいと思うよ。
あ、もちろん公式サイトもね。

水曜日, 8月 01, 2007

電脳コイル12話:ヒゲイリーガル文明の興亡

電脳コイル12話があんまりにも面白かったので、ちょっと遊んでみる。


ヒゲ型イリーガル文明の興亡に関する一考察

彼らはどこから来て、どのように栄え、そして去っていったのか。
遺されている数少ない物証から考察してみよう。

1.彼らはどこから来たのか

 正確な場所はわからない。しかし、彼らの群生場所が初めて観測されたのがダイチの顔面、特に口周辺であること、また、その直前の2日間に、ダイチがイリーガルを求めて、旧電脳空間を広範囲に探索していたことから、このいずれかの空間―おそらく神社・寺院など―にその起源があることはほぼ間違いない。

 しかし、旧空間からの偶然の感染というだけでは、今回のような未曾有宇のイリーガルの大発生は考え難い。ダイチが短期間に複数の旧電脳空間を探索したこと、これが重要なポイントと考えられる。

 旧電脳空間は、大黒市のあちこちに存在しており、それぞれは相互に関連はないので、ちょうどガラパゴスのような固有な閉鎖環境となっている。たぶん、それぞれに何らかのイリーガルが存在しているのだろう。これまで今回のようなイリーガルの感染拡大が発生しなかったのは、仮に誰かがこれら旧空間のイリーガルに接触感染したとしても、旧バージョンのイリーガルは現行の電脳空間は長期間生存できなかったためと考えられる。

 しかし、ダイチが短期間に複数の旧空間を探索したことにより、ダイチに感染した旧バージョンのイリーガルは、旧空間と現行空間の環境に交互に晒され、その結果、彼らは両空間境での生存能力を急速に強化していったのではないだろうか。

 ある意味、ダイチこそ彼らの創造主であるといえよう。


2.何故彼らは栄えたのか

 文明が発展する条件、それは余剰資源である。古代文明では食料生産力、現代ではエネルギー確保が相当する。
 では、ヒゲ型イリーガルにとっての余剰資源とは何か。

  電脳空間における高度な情報処理能力である。

 もともと彼らが生存していた空間は旧バージョンであり、その処理能力は限定されていたものである。電脳空間は電脳ペットが存在できるように構成されているものであるから、基本的に人工生命が安定的に存在することが可能な情報空間となっている。ペットのような大型の生命だけではなく微小な形態の生命、ウィルスや菌といったものが自然発生する余地は充分にあるだろう。

 旧空間で小型で効率的に生存していた原始的なイリーガルにとって現行空間は極めて豊穣な空間であろう。ダイチのおかげで旧空間内生息しつつかつ現行空間の余剰資源にアクセスする能力を持ったイリーガルが、その資源を生存以上のものに向かわせるのは極めて自然な発展プロセスであろう。

 またヒゲ型という小型生命体であることも文明発展に優位に働いたと考えられる。
 イリーガルの生息域拡大の前例として11話の巨大魚型イリーガルがあるが、この場合は現行空間の資源をその生存のみに割り振り、巨大化という方向へしか発展させることはなかった。これはつまり1個体の生存に必要な資源(情報処理能力)が拡大していったため、余剰資源が発生せず、結局文明発展に向かわなかったといえる。

 電脳空間の情報処理能力とは、空間内においては物理現象そのものである。人間が物理法則を試行錯誤で組み立てていったように、ヒゲイリーガルたちは電脳空間の情報処理、おそらくはAPIを試行錯誤で取得していったのであろう。そしてその組み合わせによって新しい技術や電脳空間の利用の仕方を学んでいったのだろう。ちょうど錬金術から物理化学に発展していったように。


3.何故、口の周りに群生したのか

 ひとつの理由は、メガ婆の解析が示すように、旧バージョンからの空間が階層化して存在しているため。もうひとつは、口の周りには資源が集中し豊富であるためだ。

 眼鏡を顔面に装着するから顔周辺空間に情報処理機能が集中しているのは自明である。特に口周辺は音声認識・表情構成など認識処理に直結するエリアであるため特に情報処理機能が強化されているはずである。これはまた機能向上のため頻繁にバージョンアップされていることも推定され、上記の2つの条件が成立したのであろう。

 この推論により、メガ婆の髭が特にふさふさだった理由も想像に難くない。当然、猛烈に複雑なバージョンアップと電脳空間の機能アップをしているはずだからである。

 また、初期の感染ルートとして指先があったというのも同様の理由であろう。指は仮想キーボードの入力インターフェースであり、処理負荷が非常に高い部分である。


4.彼らにとって宇宙とは、そして神とは

 彼らにとっての宇宙とは現行電脳空間であり、そのままでは彼らが生存できない空間である。宇宙空間への進出が可能となったということは、イリーガルが自ら開拓した技術によって、新しいバージョンの空間への適応を可能としたということである。
11話の巨大魚は、これとは異なり、進化による適応であり、その意義は全く異なるものだ。

 ヒゲイリーガルの場合を例えて言えば、MACの古いバージョン(KT7あたり)のアプリが、自分でAPIを拡張してVMを背負ってVistaで平気な顔して動いているようなものだ。

 そして彼らにとっての神、ヤサコ様のお告げは技術発展の大きな牽引力となったと思われる。
 神のお告げの原理を探る行為はそのまま電脳空間のAPI解析に直結するし、神という存在が自己の存在意義という内的思索の要因ともなる。もちろん哲学者が登場するのも必然だ。
 
 文明末期において、彼らはに宇宙―電脳空間―をどこまで正しく把握できていたのだろうか。もしかすると神であるヤサコ様を通して人間世界の存在を把握するにいたっていたかもしれない


5.そして彼らはどこに去ったのか

 最終戦争により自らの文明を失った彼らは、ヤサコ様により約束の地を与えられた。
 しかし、彼らは文明の再興を試みることなく去っていった。
 彼らは何を求めていったのであろうか。

 高度な哲学的思考力を備え、また科学技術の粋を極めた末にそれを失った。
そんな彼らが追い求めたものは自己の存在、そして自己の起源であろう。

自己の存在形態に対して、あまりにもアンバランスに余剰資源がある電脳空間。それこそが彼らの文明を導きそして滅ぼした元凶である。彼らはそれに気がついたはずだ。

 「我々はどこから来たのか。そしてどこにいるべきなのか。」

彼らは去っていったのだ。彼らの起源である空間。

いわば彼らのうまれ故郷である旧電脳空間の地球へ。

そう、地球(テラ)へ。・・・・・・・・・・・・・・・ 寺へ

・・・・・・・・おあとがよろしいようで


#たぶん、爺さんが墓参りに行ったときにでも、起源の旧電脳空間を見つけたんだろう

#このオチを使えるのは30年ぶりの今しかない

月曜日, 7月 30, 2007

爆笑。電脳コイル12話「ダイチ、発毛ス」

いやぁ、電脳コイルで吹き出してしまうとは思わんかった。
完全にやられました。

クォリティについては文句のつけようがない点は言うまでもないのだが、これまではどうも突き抜けた部分がなくて心の底から楽しんでいなかったのだな。

今回のタイトル「発毛ス」なんて、

「ああ、きっと思春期の子供達の感性をダイチとフサエのやりとりの変化を通じて描くだろうなあ」

とか思うところを、ここまで外してくるとは(^^;

電脳空間の文明の興亡というネタは、もうドラえもんなどでおなじみですけど、まさか電脳コイルの枠組みでやってくるとな。しかもハイスピードで完全にギャグ路線。

メガばあが、ワクチンつくるよりも翻訳ソフトつくってしまうというのはプロット上の要請とはいえ、いかにもやりそうで実にそれらしい。ひげぼうぼうのまま喜んでやってるし。

いやあ面白かった。今回のエピソードは完全に遊びかサブプロットのような気がするけど、もしかしたらイリーガルが文明を持ち、またリアルワールドとの意思疎通が可能、というあたりが今後の展開に影響するのかも。そういえば最後はどこに旅立っていったのだろうか、もしかして・・・

#面白かったのでちょっと考察してみた⇒ヒゲイリーガル文明の興亡

「時をかける少女」は無謬である

「時かけ」は理屈抜きに面白かった。

で、今度は理屈で楽しんでみる。

とりあえず「死にたい」「欝になった」類のコメントは当人側の問題なので理屈でどうこうではないのでパス。

他のコメントではダメだししているものが結構あった。
どうやらこの映画に対する否定的なコメントのポイントは、タイムリープの矛盾・設定ミス・ご都合主義というところにあるようだ。

気に入った作品については、ポカも含めてそれを“真”としてこそ、理屈での楽しみ甲斐があるというものだ。
ちょっと指摘項目を肯定的に解釈してみよう。

以下、メインプロットのネタばれに触れので未見の方はご注意。



















指摘ポイント:
最後の千昭のタイムリープで真琴の記憶が残っているのがおかしい。他のタイムリープ描写では、タイムリープの当事者以外は時間が戻る前の記憶がないはずだ。

肯定的解釈:
千昭のタイムリープの描写は真琴のものと明らかに違う。時間停止状態に真琴を巻き込んでいる。これはつまり、真琴も一緒に過去に連れて行ったという解釈するほうが自然。
真琴のリープ残り回数が元に戻ることについては、残り回数が減るのはあくまでタイムリープの行使者の分という解釈で。
インタビュー資料に「タイムリープのチャージについてはSuica理論というのがあって・・」という表現があり、これはだれがチャージを負担するか、ということを指しているものと思われる。


念のために付け加えておくと、否定的コメントに反論とか議論をふるつもりは毛頭ない。
ひっかかった点を解釈して、あくまで理屈で楽しむだけである。

「河童のクゥと夏休み」を観たかったのだが

昨日はほんとは「河童のクゥと夏休み」を観るはずだったんですよ。

待ちに待った原恵一の新作。ここのとこ原監督のインタビューなどパブリシティも強力で、TV・劇場とも予告が結構かかってたこともありかなり興味をそそられていたのです。

で、公開初日7/28に久々に時間が空いた。
これは行くっきゃない! 

さっそく近くのシネコンのスケジュールを確認・・・・・・
・・・・・・ない。
もうひとつのシネコンは・・・・・・・・こっちもない。

おーい。予告編さんざかけてた当の劇場で公開がないってーのはどうゆことよ。
まあ地方都市であることは認めるけどもシネコン3つのどれにも公開なしって・・・・

オフィシャルHP確認したら、全国で100館ちょっと。まあ無理もないかぁ。

#そうゆうわけで、夏の映画の代替案として「時かけ」を観たので、まあ結果オーライなんだが。

で、これまた「時かけ」の関連資料を読んで知ったのだが、P&Aという言葉があるのだね。
Print and Advertising 要はフィルムのプリント数と宣伝の金額の比率。「時かけ」は単館系で13本でスタートだったとな。けど近所でも公開してたから順番にフィルムが回ってきてたからなんだな。まさにロードショーだったわけだ。

そう考えると「河童のクゥ」の公開規模と宣伝量は決して小さなものではないのだな。100館「ケロロ」並みらしい。
いかんせん回りでやってないのはいかんともしがたい。
ほんっと機会損失だよ。もったいない。

はよ、ロードショーで回って来ておくれ。

土曜日, 7月 28, 2007

「時をかける少女」をようやく観た

やっと観た。

劇場公開で機会を逃し、実に1年目にしてようやく。
といっても地上波放送ではないっすよ。

DVDですよん。しかも初回完全限定版。
Amazonでとっくに入手済みだったのになにやってんだか。
それも、3ヶ月目にしてようやく封印が解かれたわけで。

 理屈抜きに面白かったぁ。

(たまたまなんだけど)やっぱ「時かけ」観るなら夏だよねぇ。

これまでなかなか封を切れなかったのはきっと“時かけさま”がタイミングを見計らっていてくれたのに違いない。うん、きっとそうだ。

来年からは「時かけ」を夏休みの定番放映にしてしまえばいいのさ。
毎回15%は固いぞぉ。

さあ、これから貯めに貯めていた関係書籍・ビデオをみるぞぉ
絵コンテ・NOTEBOOK・オトナアニメ・フリースタイル、それからBSアニメ夜話だ。

それともちろんDVD限定版の付録や特定映像も(^^

あ、そういえば「時かけ」美術監督の山本二三氏が監督を、奥寺佐渡子が再度脚本を務める「ミヨリの森」は、フジTV8月25日21時~ 放送だ。美術がすばらしいのは疑いの余地がない。作品の仕上がりにも期待。アニメーション・ノートNo.05に「時かけ」の仕事も含め紹介記事あった。

ところで、
はてブあたりでは「時かけで欝」とかいう記事がいっぱいのようだが、この傾向は、学園を舞台にした秀作が出現される度に繰り返されることになるのだろうか。
まあ見方を変えれば作品の完成度の高さの裏返しなんだろうけど、もったいないなあ。いっそのこと異国のファンタジーとかパラレルワールドの学園モノと割り切って楽しめばいいのになあ。

そうゆうわけで「時かけ」と「耳すま」と「リンダ×3」は季節ごとの放映を義務付けてしまえばいいのさ。

業界系ライターメモ

サイゾー(2007年8月号)「オタクギョーカイの闇」の“老害化が進むオタク論壇の憂鬱”の最新オタク・マスコミMAPが、関係者の間で話題になっているようだ。

はっきり言って“評論”にはあんまり興味がない。関係者インタビューなどを追っかけているのはメイキング・方法/技術論などに興味があるからだ。

だからMAPで誰がどこにいるかというのはどうでもいいのだが、昨今のライターさんはブログなどでこまめに情報発信している人が多いので、生の情報源として面白く、そういう意味では今回のMAPの交流関係は生情報の背景を知るきっかとしてちょっと役にたった。

以下、ライターさんたちのWEB上の情報をメモ代わりに列挙(敬称略)


藤津亮太 
 藤津亮太の「毒にも薬にもならない」(期間限定) ブログ 名前は適当に変わっているよう
  藤津亮太のAnime喜怒哀楽
  藤木義勝のMake my day !
  実は・スゴイ・このアニメ アニメージュサイト内の連載
  アニメを見てると××になるって本当ですか? NewTypeチャンネル

更科修一郎 CutePlus-Blog ブログ

宇野常寛(善良な市民) 第2次惑星開発委員会

伊藤剛 伊藤剛のトカトントニズム

タニグチリウイチ 日刊リウイチ

岡田斗司夫 レコーディング・ダイエットのススメ

数土直志
  数土直志のアニメビジネス漂流記

#オタキングが激ヤセしてたのはダイエットの成果だったのかぁ

氷川竜介 氷川竜介ブログ

夏目房之介 夏目房之介の「で?」

竹熊健太郎 たけくまメモ

意外なところに京アニ情報(の間接ポインタ)

SF翻訳者の大森望氏のサイトの07年7月16日~17日にこんな文章が、

アニメの国のえらいひとたち(氷川竜介、藤津亮太、小川びい)と浜松町のタリーズで20分お茶を飲む。 氷川、藤津両氏は、サイゾー8月号の宇野常寛原稿についてる「最新オタク・マスコミMAP」によると、御用ライター文化圏に分類されるらしい。シャカイ派の80年代ノスタルジィ中年だそうです。ふうん。ノスタルジィで言うならむしろ70年代派なんじゃ……。小川びいは朝日新聞に原稿書いてるのに、MAPには名前も入ってない。まだまだってことか。更科修一郎と宇野常寛はセカイの中心にいるのにな!
 ……というような話はまったく出ず、もっぱら京アニの監督人事が話題でした。ふうん、そんなことになってのか。全然知らなかったよ。


藤津亮太氏はオトナアニメVol.5でも寄稿してたから、例の山本寛インタビューのでの情報も持ってるんでしょう。

ライター関係のブログなどをウォッチしていたら、オトナアニメVol.6のやまかんインタビュー後編の前に何か情報キャッチできるかも。