木曜日, 9月 28, 2006

かけ算1.1

はてブ界隈でかけ算ハック(かけ算2.0)が流行っているようなので乗っかってみる。

・特定のパターンで簡単に計算できるというTips

2桁どうしのかけ算で、
・4つ数字のうちそれぞれ2つが、同じ数字、と、足して10 という場合は、
10の位の掛け算+同じ数字⇒上2桁
1の位の掛け算       ⇒ 下2桁
となり、繰り上がりの処理が不要となる。

例えば
・47×43=2021     ( 4×4+4 =20 | 7×3 =21 )

1の位が同じ数字でも同様
・34×74=2516 (3×7 + 4 = 21 | 4×4=16)

こんなんでもOK
・37×44=1628   (3×4+4=16   | 7×4=28)


原理は簡単で
(a×10+b)(c×10+d)=ac×100 +(ad+bc)×10 +bd
例えばa=b,c+d=10ならば第2項はa(c+d)×10=a×100
となり第1項の上2桁の計算に足せばいいことになる。
他の場合も同様。

この手法は、
15かける15=22
75×75=5625 
といった1の位が5である数の2乗計算という結構有名なTipsがもとである。
それをちょびっと拡張したものだが意外に知られていない。もっともこれが使えるのは(0を含まない)2桁掛け算のうち数%ぐらいだから役にたつケースもそれほど多くはないのだが。

実は、37×34など微妙にパターンからずれている場合でもまあ対応できる。

37×34=37×(33+1)=1221+37= 1258 
という感じ。感覚的には
・3×4=12 を確定してまず12と書く
・7×3=21を求めてそれに37足して58
・繰り上がりがないので、そのまま12につづけて58を書いて終わり
(もう少し簡単な手順を かけ算1.11 に補足)
実際にやってみると意外に簡単。ここまでできれば結構カバレージがあるので(15%ぐらいかな?)検算用のテクニックとしても有効なので覚えておいて損はないと思う。
#さらに1の位の合計が12になる場合や、10の位がひとつずれている場合もちょっと工夫すれば対応できるけど最初から素直に計算するのとどっちが得かは人それぞれであろう。


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日曜日, 9月 24, 2006

めちゃイケにもハルヒねたが?!

めちゃイケ秋特番、恒例の抜き打ちテストの予告をやってたんですよ。この企画、参加者をどうやって騙して会場に連れてくるかの仕込みも見所のひとつです。
で、今回の予告映像を見ると、なんと!、みんなレモンを持ってポーズしてたとこで騙されたことに気がつく、という仕込み。

おお、これは「涼宮ハルヒの憂鬱」DVDの
限定版いとうのいぢ版イラストのレモン持ちポージングのネタか?????????






んなわきゃーない


参考:涼宮ハルヒの憂鬱 DVD限定版ジャケットとザテレビジョンのレモン

ザテレビジョン(ザ・←ではないらしい)の表紙写真でスニーカー文庫とで角川つながりだったのね。そういえば、この「ザテレビジョンの表紙写真では必ずレモンを持っている」はトリビアの泉でもネタになってたな。

今回のめちゃイケのネタは参加者を秋の新番組(または特番)でのザテレビジョンの表紙撮影という騙しなんでしょう。もしかしたらウソ番組をでっちあげてるかもしれん。
今回は10周年ということで往年のツワモノを揃えてのようでちょっと楽しみ。

#めちゃイケの“おかレモン”のキャラがこれがらみだったとは知らんかった。


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ハルヒ:季刊エス16 涼宮ハルヒの憂鬱 山本寛インタビュー

季刊エス 16,2006 Autumn 10月号, p.70-77
 涼宮ハルヒの憂鬱 山本寛インタビュー
 山本氏演出、特に「(放送)第12話 ライブアライブ」を中心に紹介

「ライブアライブ」が映画「リンダリンダリンダ」との関係に答えたものがありました。関係者からの「リンダ…」に言及したものは初めてみました。その部分の要約。#は私のコメントです。

・「リンダ…」公開(2005/7)の前に構成会議で「ライブアライブ」をやることは決まっていた。
・「リンダ…」のチラシをみて「ライブ…」とそっくりであることを知り観にいった。
・どうせ“似ている”といわれるのはわかっているから積極的にオマージュとして(リンダ…を)取り入れた。
・作品に共感を得るには、作り手と受け手に共通の体験やイメージがないと不可能と(山本氏は)考える。
・雨のシーンは観客を入れて(さらに視聴者をも)盛り上げるため。意図があり、ただ真似ているだけではない。
 この後は、コピーとオリジナリティの考えなど。

#観客の盛り上りは、2つの作品ではっきりした違いがあります。「リンダ…」では、しょっぱなの“リンダリンダ~♪”のところで一気に盛り上がりますが、これはバンドの曲で盛り上がったというよりは、みんなが共通して弾ける曲だったという感じです。まあどのバンドがやっても同様だったろうですけど楽しく盛り上がってよかったね、という感じ。これが始まるまでの前の曲が「ふうーらーいぼー」とか、のどかなのが続いてたのも盛り上がる要因だったのかもしれません。エンディングに向けての強いコントラストになっていると思います。
#一方「ライブ…」では、「なんだあいつら」という戸惑いから、長門の超絶技巧のイントロで見る目が変わり、どんどん盛り上りが高まっていく感じが、躍動的なカメラワークともあわせて表現されています。サビの転調のとこなんか何回みてもゾクゾクきます。
#「リンダ…」は受け手の経験から共感を揺り起こすことを意図したシンプルな演出で、「ライブ…」は、バンドの演奏を強烈にアピールする演出であり、まったく異なったものであるといえるでしょう。

その他、インタビューからいくつかピックアップ(要約してます)
Q.「うる星やつら」のムードに近い感じがしますが?
A.多分に意識はしているが、(うる星とは違って)日常の描写をしっかり描いた。マンガっぽくなんでもありは避けた。
Q.9話(サムデイ イン ザ レイン)について
A.キョン一人称をはずした場合の視点として「観客」の視点を避けるために監視カメラ風の映像とした。コンピ研が設置したという設定を匂わせている。アングル固定だと常に全身での描写が必要で非常に大変であった。(上半身アップなどとすると下半身は省略できる)
#なるほど。長門が本を動かしてみくるの着替えシーンをさりげなく隠すのは、カメラの邪魔をするだけでなく、スタッフへのアシストでもあったわけですな。
Q.ハルヒが戻ってからの情緒的な音楽も印象的ですが?
A.ハルヒのデレデレっぷりを演出したのだが、谷川氏の脚本があまりにデレに振れていたので、最後の相合傘を渡す時は目をそらさせて少し戻しておいた。
Q.12話について
A.音楽シーンをいれたくてやることにしたが、後になって「この回は、ハルヒが自分の姿勢に動揺するという話なので、それまでの11本で破天荒さを充分に描けるだろうか」と気がついて「しまった」と思った。次のシリーズがあるのならそれまで出さないほうがよかったかも、と思った時期もあった。
#結果的に充分成功していて、特に話数シャッフルが効いていると思います。DVDを順番に観ている「憂鬱」の6話は思いの他、すんなり話がまとまっていて、この感じで時系列で12話までいったとしてら「ライブアライブ」の回の印象は随分と違ったものになるような気がします。
Q.文化祭では群集や一般生徒も細々描かれていますね。
A.文化祭は全員が主役で、全ての生徒がSOS団的な面白い瞬間を味わっているということです。文化祭を描いたアニメは多々あるが一般生徒を動かしたことはなかったので手は抜きたくなかった。動画枚数は倍になった。
Q.手前のメインの芝居の後ろで別の人たちが存在している。
A.「踊る大捜査線」でも後ろの芝居が別のストーリーとなっている、というのに影響を受けた。
#「踊る…」では全ての役者・スタッフが劇団のように話をつくっていくようになっていった、という話を聞いたことがあります。後ろでやっていた何気ないアドリブでも、それをみんなが膨らませたり、小道具(レインボーもなか、とか)についても、あれやこれやとアイデアを出し合っていったらしいです。
Q.演奏シーンの作画は?
A.ハルヒはリップシンキング。演奏シーンはプロの演奏ロトスコープを使った。ハルヒの顔は平野綾のレコーディング時の映像をもとにアニメーターが一から起こしなおした。
#「きずあとなぞる~」のシーンの原画とタイムシートが紹介されてます。

他にも、ライブアライブの絵コンテ・原画がいくつか紹介されています。

火曜日, 9月 19, 2006

映画:リンダリンダリンダ

(犬井ヒロシ風にお読みください)

リンダ×3のブルース
リンダ×3のブルース 聴いてくれ

こないだ、「リンダリンダリンダ」っていう女子高生が文化祭でバンドをやるっていう
いわゆる青春映画を観た後の話なんやけどぉ~

ストーリーや出演者や演出にめちゃめちゃ共感して
   神映画である
と全人格をかけて絶賛するのか~

それともぉ~

シネフィルきどった古臭い映画センスの作品が世にはばかるのは我慢ならんと、自らの映画センスに賭けて
カットを割らないでダラダラ撮り、奇妙な「間」を生み出すことが、あたかも「作家的」と思われる傾向が、この国にはあるが、これは、ただカット割りの技術すらない素人同然の演出で、金取って見せてはいけない代物だ。
と全否定するのはぁ


自由だあーーー!!!!

リンダ is freedom ♪ リンダ is freedom.♪
(繰り返し)

けどぉ、掲示板で相手のレビューの否定をすると大炎上になるから、アップするのは自分とこのブログだけにしといたほうが、ええでぇ。

チャラチャ チャッチャーン






はい、微妙な売れ筋のお笑いネタで、数少ないリピート読者までも置いてけぼりにしたところで、映画「リンダリンダリンダ」(以下、リンダ×3)のレビューです。
 関連エントリ: ハルヒ:検証 ライブアライブとリンダリンダリンダ
         ハルヒ:ライブアライブとリンダリンダリンダ


総評:製作・監督・脚本・役者・配給の意図と個性が奇跡的に融合して生まれた青春映画。

この作品、好き嫌いがわかれる映画だろうなあと思ったら、やっぱり賛否真っ二つ。意外だったのは賛成のほうがかなり多かったこと。例えば映画生活の採点分布。普通は好評な作品で80点あたりをピークに山がた分布でしょう。ところが「リンダ×3」では100点と0点を極大にした谷がた分布です。しかも圧倒的に100点側に触れている。好きな人は好き、嫌いな人は嫌いというカルト系作品に良く見られる傾向ではありますが、そうゆうのってマニア受けですから、全体で「好き」の側が優勢って珍しいですね。

では何故に好き嫌いが分かれるのかというと、作品に散りばめられた要素が観客の感情にポジティブフィードバックをかけてくる作りになっているからなんだと思います。だから共感できる要素を見つけられる人には、どんどん作品が「自分にとってリアル」になってくるという好循環、逆にだめな人には、要素の全て、特に演出面が駄目駄目になってしまうという悪循環を生み出すのでしょう。

つまりこの作品は骸骨みたいなもので、観客が共感によって自分向けの肉付けをすることによって各々の傑作に昇華されているものなのでしょう。幅広く、如何様にも肉付け可能な骸骨を実現したのは徹底した脚本の削り込みと監督の演出の賜物でしょう。そしてその骸骨に観客の感情を共感させることを可能としたのは4人の女の子達の存在感と空気感に拠るところが大きいと思います。

もう本当に絶妙なタイミングで集結された企画と才能によって成立したとしか思えない稀有の作品でしょう。

まとまりがつかないので、後は雑記でお茶を濁します。


私の好きなシーン:夕方、スタジオから学校への帰り道、4人が川沿いの堤防を楽器を担いで連なって歩くところです。風景を広く捉えた俯瞰から4人の歩みをフォローで追いかける。黙々と、しっかりと、等間隔で歩いていく姿。
絵として綺麗とかリアルかどうかとかでもなく、具体的なシチュエーションが思い出せるわけでも言葉にできるわけでもないんですが、確かに高校生の時のどこかの風景のひとつなんですよ。


演出関係トリビア(内容に触れますので未見の方はご注意を)
 後半部の夢のとこ(サプライズで“大きい手のプレゼント”をもらったり、武道館(どこのだ(^^; )に立ったりするシーン)、好評価の人にも「蛇足だ」とか「わけわかんない」とか言われてるんですが、実はここのシーケンスは結構ひねくれた演出がなされており、解釈の余地があるんですよ。

シーケンスのおさらい。
(1)スタジオでの最後の練習中、恵ウトウト
(2)目を覚ますためにトイレに顔を洗いに行く
(3)ソンも来て会話をかわす。「バンドに誘ってくれてありがとう」
(4)トイレから戻ると元彼がギターでお出迎え
(5)お母さんがケーキまで持ってきてサプライズパーティーだ
(6)元彼からのプレゼント“大きな手”

(7)シーン学校 「先輩達どこいったんだろう」

(8)恵ステージ(武道館!?)に立つ。ピエールさんたちも来てくれた
(9)携帯の着信音でようやく目をさます。


これ、少なくとも(8)のところで夢であること気づくのですが、ひねくれたことに(7)の現実のシーンをはさんでいるために、どこからが夢の始まりか溯り難くなっているんですよね。正直言って、私も(8)でようやく、なんだあ夢かあ、気がついた口です。
じゃあ夢が始まったのはどこからかなと考えると(2)のトイレのシーンから、と考えるのが一番素直なんですよね。トイレの照明がホワイトバランス設定間違えたみたいに緑色なのは違和感をかもし出す意図的なものでしょう。ということは、ソンの感謝の言葉のやりとり、も夢の中のことなんですよね。そもそも晩御飯の時には韓国語通じてなかったし。
これ以降にも“夢”の違和感は織り込まれています。
・(4)元彼。お、いつのまに。ちょっとケレンミがきつすぎないか
・(5)サプライズ。あれ?このスタジオ学校から遠かったよな。なんでお母さん?家は近いの?それになんのサプライズ。誕生日か?違うの?何?
・(6)“大きな手”のプレゼント。 おいおいシャレじゃないの。一瞬ひくだろう。そんなに感動するとこか。そもそもそれつけてギター弾けるのか。なんで誰もつっこまないの。

気がつけばこのように夢の伏線はちりばめられているのですが、監督はあえて(7)の学校のシーンを挿入して夢のシーケンスを分断しています。これにより時間経過による緊迫感を表面的に持たせつつ、実は意図的に夢の開始点をぼかしています。これは観客に解釈の幅を持たせるためでしょう。実際、レビューの中には、ソンと恵が感謝しあうシーンがよかったと言っている人もいます。それもありなんでしょう。可能な限り観客の解釈を許容して、観客の共感の度合いを強化できる構造になっている。これがこの作品の強みなんだと思います。

レビュー大炎上
最初のネタ中の批判は、なかなかの激論に発展しました。はたから見てると面白いです。結構参考にもなるし。ただ、どっちもどっちで、スネークマンショーの音楽批評バトルのねたを思いだしてしまいました。

月曜日, 9月 18, 2006

平井ケンジのルーツ

平井ケンジ。スケッチブック芸の発展系であるが、ある意味グルっと回ってルーツに戻ってるんだよねえ。

Bob Dylan - Subterranean Homesick Blues


#あ、ちょっと無理ムリでしたか・・・・・・

おまけ:
Youtubeで並んでたアル・ヤンコビックのパロディ
(マイケル・ジャクソンのパロディPVなどが有名)


これ歌詞がひたすら回文がならんでいるだけで、そのためにフリップをめくるというスタイルのためだけにボブディランのパロディになっているという。
ちなみに回文って「しんぶんし」「たけやぶやけた」とか
「なんてしつけいい子いいケツしてんな」みたいに逆から読んでもいっしょの文のことね。
A TOYOTA'S A TOYOTA. とか UFO TOFU とかがシンプルすぎ (^^

あ、これも「レム色」のルーツだわな

日曜日, 9月 03, 2006

ドラマ:香椎さんギターきたぁ!

今晩(9/2)のマイボス・マイヒーローは学園祭ネタ。クラスでビッグバンドとな。
で、鉄仮面こと南先生(香椎由宇)がさらっとギターを弾くシーンが。

「高校の時バンドでギターやってたの」
先生、芝崎高校出身でしょう。

ワンフレーズだけでしたけどそれなりに弾けてましたね。それにしても、去年高校生で今先生かあ。
#なにげに「熊井ラーメン」という「ごくせん」ネタがあったりしたのもご愛嬌。